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ホーム九州法医学ワークショップ平成24年11月23日ー 11月24日>神戸大学 :高橋玄倫


 第4部 法医学に活かす臨床経験

  神戸大学
高橋 玄倫

 純粋に法医学をされている先生方と違って、私は大きくまわり道をしてから法医学にきました。
 学部生のときに進路について出身大学の法医学教授に相談した際、臨床研修を受けてから法医学に来るようにと助言を受けました。東京監察医務院の統計データによると、最も多い死因は循環器疾患とのことでしたので、循環器内科を中心に内科全般について勉強しました。3年間の臨床研修の後、循環器内科の大学院に入りましたが、縁あって大学院の後半は生化学の研究室に出入りしていました。大学院を修了し、卒後8年目にしてやっと法医学の研修を始めました。
 数年間ですが臨床をしていたおかげで、多少は病気や治療についての知識が増えました。しかし、それ以上にいくつかの利点があったように思います。
まず、診療録や診療情報提供書が読める。薬剤の一般名や、専門領域での略語がわかります。でも、これらは知らなければ本などで調べれば良いだけです。それ以上に、達筆の手書き文字に対しておおらかになれます。
 CT画像を人並みに読影することができます。近年、死後画像検査が注目されています。放射線科の先生方ほどではないにしても、死後変化を勉強すれば「何かある」というのは分かるようになります。
 そして何より、臨床のアルバイトができれば経済的に余裕ができます。
 私はまわり道をして法医学に来ましたが、そのかわり他の先生が持っていない知識や技術があると思っています。臨床の経験は、法医学を勉強する上で時間的には不利になりますが、その経験は無駄にはならないと思います。法医学を将来の進路に考えているのであれば、2~3年程度の臨床研修のあと法医学に移られることをお勧めします。

 
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